
近年、地球温暖化の影響もあり、夏季だけでなく幅広い時期での気温上昇が深刻な問題となっています。それに伴い、熱中症のリスクは年々高まっており、現場における安全管理の重要性が増しています。
熱中症は、高温多湿な環境に長時間さらされることで体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能が正常に働かなくなることで引き起こされます。放置すれば命に関わる危険があるほか、特に持病がある方は重症化しやすいため、迅速かつ適切な対応が不可欠です。
厚生労働省は、平成21年の通達に加え、令和3年には「職場における熱中症予防対策の徹底」について改めて通達(令和3年4月20日付 基発0420第3号)を出し、事業者に対してより実効性のある対策を求めています。
これにより、労働者が自ら健康管理を行うための教育はもちろん、現場を統括する管理者が正しい知識を持ち、実効性のある予防策を講じることが義務づけられています。本記事では、多忙な現場でも効率的に学べるWeb講座の概要や、熱中症予防管理者の重要性について詳しく解説します。

熱中症予防管理者とは

熱中症予防管理者とは、職場における熱中症対策の責任者として、作業環境の管理や労働者への健康指導を行う役割を担う人のことです。熱中症は恐ろしい病気ですが、正しい知識で予防や素早い対策、処置を行えば重症化を防げます。
職場の仲間たちの健康を守り安全な職場環境作りのために、正しい知識を習得することはインストラクター(管理者)として大切な職務です。
熱中症には次の症状が現れることがあります。どのように対応すべきか的確なタイミングや病状の進行具合によって処置が変わります。
- めまい・顔のほてり
- 筋肉痛・筋肉のけいれん
- 身体がだるい・吐き気がある
- 汗のかきかた
- 体温が高い・皮膚の異常
- 呼びかけに反応しない・まっすぐ歩けない
- 水分補給ができない
参照: 熱中症の症状|一般財団法人日本気象協会
熱中症予防管理者労働衛生教育オンライン講座(Web講座)の概要

安全衛生教育にはさまざまな講習が用意されていますが、受講方法もその人の好みや都合によって選べます。
一般的なのは 会場で人数を集めて、まとめて受講する方法 です。また社内で受講する人数が一定数以上集まれば、講習機関が専門の講師を派遣して出張講座を開催してくれる方法もあります。
そのような中、最近好評なのはオンライン講座(Web講座)です。ネット環境が整ってPCやスマートフォンさえあれば、いつでもどこでも受講できます。
対象者
熱中症予防管理者労働衛生教育を受講する必要のある対象者は次の通りです。
- 建設業・建設現場に付随して行う警備員等
- 高温多湿な作業場所で作業する者、または管理者
熱中症予防管理者労働衛生教育の内容
本教育は、熱中症の症状やメカニズムについて学ぶだけでなく、インストラクターとして現場の熱中症予防を適切に管理・指導するための手法を習得することを目的としています。
予防の方法や応急処置のほか、具体的な熱中症の事例や関係法令についても網羅した、約3時間半の講習会です。
試験などはなく講習を受講することで資格が与えられます。職場全体の安全を統括し、労働者一人ひとりへ正しい知識を普及させる立場として、欠かせない教育と言えるでしょう。
受講はオンライン講座(Web講座)が行われているとこもあり、会場で学ぶよりもずっと手額で拘束されないことで人気が高まっています。
使用する主な業種
熱中症予防管理者労働衛生教育を受講するにあたって、必要な業種は次の通りです。
- 建設・土木工事業
- 解体工事業
- 鉄鋼業
- 金属製造業
- 農林水産業
- 電気通信工事業
- 機械器具製造業
- 産業廃棄物処理業
- 倉庫業
- 板金・塗装業
- 機械器具設置工事業

熱中症予防管理者労働衛生教育オンライン講座(Web講座)のカリキュラム

熱中症予防管理者労働衛生教育オンライン講座(Web講座)のカリキュラムは、厚生労働省の平成21年6月19日付基発第0619001号、平成28年基安発第1号に基づき実施されます。
| 科目・範囲 |
講習時間 |
| 熱中症の症状 |
0.5時間 |
| 熱中症の予防方法 |
2.5時間 |
| 緊急時の救急処置 |
0.25時間 |
| 熱中症の事例 |
0.25時間 |
| 合計 |
3.5時間 |
熱中症予防管理者労働衛生教育オンライン講座(Web講座)の概要

講座の概要は以下の通りです。
- 講座の名称:熱中症予防管理者 労働衛生教育
- 準拠法令: 平成28年2月29日基安発0229第1号ほか関連通達
- 講座対象者:高温多湿の作業場所にて管理する者
- 受講資格:満18歳以上
- 受講時間:3.5時間
- 受講料:受講料は9,000円(税込9,900円) /カードを希望される人は、9,500円(税込10,450円)

熱中症予防管理者労働衛生教育オンライン講座(Web講座)で受講するメリット・デメリット

熱中症予防管理者労働衛生教育には、会場で受講・出張講座などの受講方法がありますが、最近は手軽に受講できるオンライン講座(Web講座)が好評です。
オンライン講座(Web講座)は個人的に申し込むこともできますし、企業で申し込む場合もあります。
オンライン講座(Web講座)で受講するメリット
オンライン講座(Web講座)での受講は、ネット環境が整っていてパソコンやスマートフォンがあれば、 24時間いつでもどこでも開始できるところがなによりも魅力です。 契約期限内であれば受講を途中でストップし、空いた時間に再開できるため、自身のペースで納得がいくまで学習を深めることができます。
また、会場へ赴く対面講習とは異なり、現場の稼働を止めることなく指導者の育成を進められる実務的な利点があります。移動に伴う交通費や宿泊費といった経費を削減できるだけでなく、都市部以外の地方や遠隔地からでも、移動時間に縛られずに受講が可能です。
さらに、全国各地の支店や現場の担当者が同一の講義を視聴することで、地域による教育水準の格差をなくし、組織全体の安全管理レベルを均一に底上げできるというメリットもあります。
他の受講者の目を気にすることのない環境で、一貫性のある高度な教育内容に集中して取り組めるのは、Web講座ならではの強みといえるでしょう。
オンライン講座(Web講座)で受講するデメリット
監視する人がいないという緊張感のなさによって、しっかりと学習できない可能性があります。 また同じ理由から、最後まで受講できず中途半端に終わってしまうかも知れません。
共に受講する人との交流ができず、情報交換ができないというのもデメリットと言えます。

CIC日本建設情報センターのオンライン講座(Web講座)

CIC日本建設情報センターで受講する、熱中症予防管理者労働衛生教育のオンライン講座(Web講座)は、 受講から修了証発行まですべてオンラインで完結 します。
CIC日本建設情報センターのオンライン講座(Web講座)の大きな特徴は、 顔認証システムを導入 しているところにあります。そのためいつでもどこでも、手軽にパソコンやスマートフォンから受講できるものです。
忙しくて時間のない人でも隙間時間にささっと受講できるのが魅力です。
必要な環境
CIC日本建設情報センターのオンライン講座(Web講座)に必要な環境は次の通りです。
- インターネットが利用できる環境にあること
- カメラ付きのパソコン、タブレット、スマートフォン等
- アカウントは1人1つ(複数人では利用できません)
顔認証システム
CIC日本建設情報センターのオンライン講座(Web講座)の最大の特徴は、顔認証システムを導入しているところにあります。 顔認証システムが搭載されたオンライン講座(Web講座)だから、確実に本人が受講したことを証明できます。
- 受講前に提出した顔写真と受講者の顔を常に照合
- 受講中、カメラに顔が映らなくなったら自動的に講座が停止
- 速度や再生時間の変更を防止
修了証の発行
受講修了後、即時PDFで修了証を発行することが可能です。
またカード型修了証も選べますので、ご自身に合ったタイプをお選びください。
まとめ

高温多湿の環境下で作業に従事する労働者は、あらゆる業種に存在します。
- 建設業:夏の炎天下での建築作業
- 製造業:炉など高温の機械器具を使用する工場
- 農業:炎天下での農作業やビニールハウス内の作業
- 運輸業:高温になりやすい倉庫内での積み荷上げ下げの作業
- 造船業:造船所での溶接や鉄の加工など
- サービス業:野外イベントの設営など
- 公共サービス:消防士や警察官など救助・警備活動
以上の業務に従事する作業員の健康を守るために、 管理者は熱中症を正しく理解し意識を高めることが求められます。
突発的なことが起こってもすぐに対応できる力を発揮するためにも、熱中症予防管理者労働衛生教育を受講することが求められます。
場所や時間に縛られず、組織全体の安全レベルを均一に高められる オンライン講座(Web講座)をぜひご利用ください。
